「酒造りは米作りから」のコンセプトで知られる神奈川県海老名市の泉橋酒造。この地で農家と酒蔵が一体となって造られる「いづみ橋」の一年を取材し、春夏秋冬の季節ごとに特集を組んで参りました。そして令和元年を迎え、いよいよ完結します。
◆「春」「夏」「秋」「冬」それぞれの特集は、作業現場の写真中心にご紹介!
◆全5回に渡る、橋場友一さんへの「蔵元インタビュー」を掲載!
◆現場に従事する「蔵人インタビュー」は犬塚晃介さん、川邊光朗さん、高橋靖拡さん、高橋亮太さんの4人に伺いました!
「春」特集では種蒔き(播種)作業から田植えまで、そしてその間の田んぼの準備の様子をご紹介します。
【その他の記事】
泉橋酒造の「夏」号では、まず7月に行われた さがみ酒米研究会の圃場巡回の様子を。
そして8月。猛暑が続く中で生長する海老名の田んぼや、春号で田植えを紹介した「大島の山田錦」の生長を。
また、除草作業に従事する蔵人たちの姿をお届けします。
【目次】
1.「さがみ酒米研究会」の圃場巡回
2.夏の田んぼと酒蔵風景
3.大島の山田錦
4.除草、除草、除草!
【その他の記事】
◆ さがみ酒米研究会・会長の池上貴明さんに聞く「ソボクな疑問! 一問一答」
昨年の5月に種を水に浸けた瞬間から、一時も止まることなく生長し続けてきた山田錦、雄町、亀の尾、神力、楽風舞!
これらの酒米がいよいよ収穫の秋を迎えました。
今回の特集では出穂から稲刈りまで、美しい田んぼの風景をメインに「神奈川の秋」をお伝えします。
【目次】
1.各種酒米が続々と出穂!
2.圃場巡回 9.19
3.今期、初の酛すり
4.中州の美田「大島」
5.田名「望地河原」の稲刈り
【その他の記事】
今回の冬特集では、「米」から「酒」への生まれ変わりを後押しする蔵人たちの懸命な姿を「ある日の酒造り」としてお伝えします。
【ある日の酒造り 目次】
2.麹を造る
3.醪を搾る
4.ある日の酒造り風景【フォト】
【その他の記事】
《橋場 友一さん》
慶應義塾大学卒業後、証券会社に入社し3年間大阪に勤務。震災を機に蔵に戻り、六代目蔵元となる。
インタビュー第1回では海老名の地で脈々と続いてきた農業と、その中で産まれた酒造り=泉橋酒造の在り方について伺いました。蔵に戻った若き日の橋場さんが、業界の変革期に感じていた危機感とは!?
蔵に戻った当時「危機感しかなかった」橋場さん。酒の流通システムが大きく変わっていく時代、現状打破のために打ち出したのが「地元農家との酒米共同栽培」という方向性でした。
今でこそ「栽培醸造蔵」として広く認知される泉橋酒造ですが、そこに至る道のりは代かき後の田んぼのように平らなものではなかったようです。
「さがみ酒米研究会」を発足させ、いよいよ地元・海老名の農家さんと共に歩み始めた泉橋酒造。
まもなく訪れた焼酎ブームによる逆風にも負けず、次に目指すは「オール純米蔵」! しかし、こだわりを持って造ってきた「80%精米」酒は普通酒扱いだった・・・。
そんな時、またも法改正が! そして酒屋さんとのご縁から生まれたヒット商品も生まれ、「いづみ橋」は次のステージへ!!
さがみ酒米研究会の発足以来、約20年に渡って栽培を続けてきた「酒米の王様」山田錦。
一方、最新技術で開発された新品種を育て上げ、平成30年に神奈川県の産地品種銘柄への登録を果たした楽風舞。
この対照的な2つの酒米について、橋場さんに伺いました。
六代目蔵元として泉橋酒造に戻って以来、走り続けてきた橋場友一さんの「これまで」を記録した4回のインタビュー。
最終の第5回では、蔵の成長を支えてきた蔵人=人材についてと、六代目が描く「泉橋酒造のこれから」について伺いました。
泉橋酒造の現場でリーダー役を担う高橋亮太さん。
◆ 亮太さんが就活中、泉橋酒造に入社するためにした意外な行動とは!?
◆ リーダーとして一番重要なことは!?
などなど、色々と伺いました。
現在、泉橋酒造で「精米屋」「酛屋」として務める高橋靖拡さん。
今回のインタビューでは、特に精米に焦点を当ててお話を伺いました。
「精米屋」はどのようにお米を削るのか? そして削った先に何を見ているのか? 当初の想定以上に長いインタビューとなりましたが、前・後編ともぜひご覧ください。
営業企画部に所属する川邊さん。その仕事は多岐にわたり、農業・醸造・営業業務を横断的に繋いでいる。本人も「繋ぐ」ことを強く意識しており、同僚からも頼りにされる存在の “司令塔” に聞きました!
蔵人・犬塚晃介さんが泉橋酒造に入社するときのこと。さがみ酒米研究会に属されている農家さんのことや、田んぼごとに違う個性を持つお米と麹造りの関係などについて伺いました!